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白い付箋

映画とか日常とか

【映画感想】CUT

映画

今週のお題「映画の夏」

はてなブログのお題が映画ということで、

過去に書いた映画感想をサルベージ。

「CUT」という映画についての映画の感想です。

 

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もう充分だ。

映画は売春じゃない。
映画は芸術です。

映画「CUT」(監督・脚本・編集:アミール・ナデリ)― 秀二

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「CUT」の好きなシーンは多いけれども、ひとまず、主人公・秀二がお兄さんの遺骨に手を合わせるシーンを挙げたい。本編中、有名映画監督のお墓参りをするシーンがたびたび差し挟まれてくるんですが、こちらの故人に対する巡礼は狂信とも言うべき迫力で、対してお兄さんを拝むシーンは静謐、この対比が。

お兄さんは秀二の苦難の元凶でもあるから秀二としては死を悼む以外の感情との葛藤もあるはずで、というわけでこの場面がわりと時間が経ってから登場するのも好きだし、映画がつくりたい「弟のため」にお金貸してくれようとしたこと、弟の「映画のため」尽くしてくれたこと、両方への敬意を感じてとても好きな場面。

 

あとはやっぱり最初の上映会でバスターキートンみてるシーンは印象強い、この人はほんとに映画が好きなんだなっていうアレ。(あえて画像引用はしない)(予告編にでてますし)

 

先生、
先生ならどうされますか。
先生たちの遺していった財産が
毎日のように燃えて灰になってしまう。

かつて先生たちが作ったような作品が作りたい。
ぼくは自分の映画が作りたい。
映画は既に死んでいます。

ぼくは自分の映画が作りたい。
ぼくは生き残りたい。

 

この作品のキャッチコピーは「映画のために死ね」ですが

映画のためなら死ねるから生きていかなきゃならないんだよ

という映画。かもしれない。

(2014年3月7日)